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個人情報大量不正取得事件 (中日新聞2011年11月12日)

司法書士の特権を悪用して警官らの戸籍謄本などを不正取得したとして、愛知県警捜査四課などは2011年11月11日、偽造有印私文書行使、戸籍法違反(不正請求)などの疑いで、東京都千代田区にあるプライム総合法務事務所の代表奈須賢二、司法書士佐藤隆、探偵会社「ガルエージェンシー東名横浜」代表粟野貞和容疑者ら5人を逮捕しました。

中日新聞によると「5人は2010年3~7月、司法書士の職権で認められている「職務上請求書」を偽造し、虚偽の申請内容で、名古屋市内の女性ら7人の戸籍謄本などを取得したとされる。」

「司法書士は請求書を自治体に郵送すれば、本人が知らないまま戸籍謄本や住民票を取得できる。粟野容疑者が個人情報を求める依頼者を集めて奈須容疑者に持ち込み、司法書士の佐藤容疑者名で申請したとみられる。」とのこと。

さらに、「愛知県警によると女性が被害を受けた脅迫事件の捜査過程で、プライムが女性や親族らの戸籍謄本などを取り、この情報が別の探偵会社と通じて加害者の男に伝わっていたことが分かり、不正取得が発覚した。」

さらに、愛知県警の捜査によって、取得にあたって自治体への提出が必要な司法書士会発行の書類を大量に偽造していたことがわかった。偽造された書類は2万枚にのぼるという。

2008年に戸籍法と住民基本台帳法が改正され、原則として本人以外は戸籍情報は取得できなくなったが、司法書士など8士業の有資格者は、「職務上請求書」を自治体に提出すれば本人の了承なく取得ができる。今回の事件は、その書類を偽造して戸籍等を不正取得していた悪質な事件。

大阪においても、佐藤隆名義で偽造された「職務上請求書」を使われ、戸籍謄本や住民票などの不正取得に472枚も使用されていた。あなたの戸籍もその中にあるかもしれない。

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